bind:DNSラウンドロビンの設定
技術ドキュメント目次 -> bind -> DNSラウンドロビンの設定本技術ドキュメントは、2002~2004年頃に作成したものが多いです。
内容が古くなっていることもあるかと思いますが、ご了承ください。
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◆ DNSのラウンドロビンとは
DNSのラウンドロビンとは、1つのホスト名に対して複数のIPアドレスを割り当てる技術のことになります。
例えば、www.*****.jp というWebサーバーがあり、
そのサーバーへのアクセスが非常に多いのでアクセスを分散したい場合に、
「www.*****.jp に対応するIPを複数DNSで定義しておくことで、
アクセスを複数台のWebサーバーに振り分ける」というテクニックが、
DNSのラウンドロビンの活用例となります。
※セッションの管理や、障害時の対応のしやすさを考えると、
DNSのラウンドロビンだけで負荷分散を行うのはちょっと問題かと思いますが、
廉価なテクニックの1つとして有効です。
◆ ラウンドロビンの設定例
DNSのラウンドロビンを実装するには、bindの正引きの設定ファイルを例えばつぎのように設定する必要があります。
$TTL 86400 $ORIGIN seki.local. @ 1D IN SOA @ root ( 2005063001 ; serial (d. adams) 3H ; refresh 15M ; retry 1W ; expiry 1D ) ; minimum .....(中略) testhost 1D IN A 192.168.1.231 testhost 1D IN A 192.168.1.232 testhost 1D IN A 192.168.2.231 testhost 1D IN A 192.168.2.232 |
上記の正引き設定ファイル内の最後の4行は全て、
同じホスト名(testhost.seki.local) に対してするAレコードの定義になって
いますが、このように設定を行うことで、1つのホストに対して複数のIPアドレス
を定義するということが可能になります。
nslookup で確認すると次のように表示されます。
# nslookup -silent testhost.seki.local Server: 192.168.1.2 Address: 192.168.1.2#53 Name: testhost.seki.local Address: 192.168.2.232 Name: testhost.seki.local Address: 192.168.1.231 Name: testhost.seki.local Address: 192.168.1.232 Name: testhost.seki.local Address: 192.168.2.231 # |
■ bind についての他のドキュメント
- namedの設定ファイル
- ドメイン名に対してIPを割り当てる
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