ページ更新日:2026/10/10
EVコードサイニング証明書は、ソフトウェアへのデジタル署名に使うコードサイニング証明書の中で最も厳格な審査を経て発行される種別です。
OVコードサイニング証明書との最大の違いは、Windowsカーネルモードドライバーを Microsoft に提出する手続き(パートナーセンター登録)に使える点と、審査がより厳格な点です。
SmartScreen の警告は OV・EV とも署名者の評判(レピュテーション)が蓄積されるまで出ることがあり、以前あった EV への即時信頼の優遇は Microsoft が現在は行っていないと公表しています。
ドライバー開発を行うソフトウェアベンダーにとって必須の証明書です。
| 項目 | OV コードサイニング | EV コードサイニング |
| SmartScreen フィルター | 署名者の評判が蓄積されるまで警告が出る場合あり | OV と同じ扱い(評判の蓄積が必要。EV への即時信頼の優遇は現在なし) |
| Windowsカーネルドライバー | アカウント登録には使えない(EV 登録済みアカウントでの提出パッケージ署名には使用可) | Microsoft への提出に使うアカウントへの登録に必須。ドライバー本体は Microsoft が署名 |
| 審査内容 | 組織実在確認・電話確認 | OVより厳格な組織審査(法的地位の確認含む) |
| 秘密鍵の管理 | USBトークン・HSM・クラウドHSM(必須) | USBトークン・HSM・クラウドHSM(必須) |
| 価格帯 | 比較的低コスト | OVより高価 |
署名したソフトウェアでも、リリース直後はSmartScreenによる警告が表示されることがあります。
これは、SmartScreenがダウンロード数・評判(reputation)に基づいて信頼度を判定するためで、OV・EVのどちらで署名しても同じです。
以前はEV証明書に評判を即時付与する優遇がありましたが、Microsoftは現在その扱いを行っていないと公表しています。EVに替えても警告は消えません。
現行の Windows 向けの新規カーネルモードドライバーは、原則として Microsoft による署名(ハードウェア デベロッパー センターでのアテステーション署名または WHQL)が必要です。Microsoft への提出には、パートナーセンターのアカウントに有効な EV コードサイニング証明書を登録する必要があります。提出パッケージの署名には、同アカウントに登録済みの通常のコードサイニング証明書(OV)も使用できます。EV で署名しただけでドライバーを配布できるわけではありません。
デバイスドライバー・セキュリティソフト・仮想化ソフトなど、カーネルレベルで動作するコンポーネントを配布する際は、EV 証明書を登録したアカウントからの Microsoft への提出が必要です。
新規ソフトウェアはSmartScreenの評判が蓄積されていないため、OV・EVとも警告が出やすい状態からスタートします。
評判は署名者の証明書に紐づいて蓄積されるため、同じ証明書で継続して署名を続けることが有効です。更新時も同じ組織名で取得してください。
なお、CA/Browserフォーラムの要件(2023年以降)により、OV・EVともに秘密鍵をUSBトークン・HSM・クラウドHSMに格納することが義務付けられています。
USBトークン受領後の署名コマンド・タイムスタンプ付与の手順は コードサイニング署名の実務手順 — signtool・USBトークン・タイムスタンプ完全ガイド をご参照ください。
デジサートのEVコードサイニング証明書は、世界最大手の認証局が発行する高信頼性の証明書です。
Windows・macOS・Java・Adobe AIRなど多様なプラットフォームの署名に対応し、Windowsカーネルモードドライバーの Microsoft への提出にも使用可能です。
審査は英語でのやり取りが基本ですが、弊社が申し込みをサポートします。
詳細・価格については デジサート コードサイニング証明書(価格・仕様) をご覧ください。
コードサイニング証明書の基本については コードサイニング証明書とは?電子署名の仕組みとOV・EVの違い もあわせてご参照ください。