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【SSL証明書】FAQ/情報

AWS Certificate Manager(ACM)と有料SSL証明書の違いと使い分け

ページ更新日:2026/10/10

AWSを利用している場合、AWS Certificate Manager(ACM) という無料のSSL証明書サービスが利用できます。
しかし ACM はすべての用途に使えるわけではありません。このページでは ACM と有料SSL証明書の違い・使い分けを解説します。

AWS Certificate Manager(ACM)とは

ACM は AWS が提供するマネージドSSL/TLS証明書サービスです。以下の特徴があります:

ACMが使える場面

以下のAWSサービスにSSLを適用する場合、ACMは最適な選択肢です:

AWSサービス ACMの利用可否
Application Load Balancer(ALB) ◎ 推奨(ACMを直接アタッチ可能)
Amazon CloudFront ◎ 推奨(バージニア北部リージョンのACMを利用)
API Gateway ◎ 対応
Elastic Beanstalk ○ ALB経由で対応
EC2(Apache/Nginx 直接インストール) △ 無料のACM証明書は直接インストールできない。有料の「エクスポート可能な公開証明書」なら秘密鍵ごと取り出して設置可

※ 無料のACM証明書は秘密鍵をエクスポートできない設計のため、EC2上のWebサーバーに直接インストールすることはできません。有料のエクスポート可能な証明書は設置できますが、更新後の証明書の再配備はご利用者側で対応します(EventBridge 等で自動化も可能)。

ACMが使えない・不向きな場面

以下のケースでは無料のACM証明書は利用できず、有料SSL証明書(当社販売、またはACMのエクスポート可能な証明書)が必要です:

状況 理由
EC2 上の Apache/Nginx にSSLを直接設定したい 無料のACM証明書は秘密鍵をエクスポートできないため、Webサーバーへの直接インストールができない(有料のエクスポート可能な証明書なら可。更新後の再配備は利用者側で対応)
OV証明書(企業認証)が必要 ACMはDVのみ。法人情報を証明書に含めるには有料OV証明書が必要
EV証明書が必要 ACMはEV証明書を発行しない
コードサイニング証明書が必要 ACMはWebサーバー用TLS証明書のみ。ソフトウェア署名には対応しない
非AWSのサーバー(オンプレミス・GCP・Azure・さくらVPS 等)にも使いたい 無料のACM証明書はAWSサービス内専用。有料のエクスポート可能な証明書なら設置できるが、更新後の再配備は利用者側で対応(自動化も可能)

ACMと有料SSL証明書の比較

項目 ACM(AWS) 有料SSL証明書(当社)
費用 無料(AWS統合サービス利用時)。エクスポート可能な証明書は有料 有料(製品・期間により異なる)
認証タイプ DV(ドメイン認証)のみ DV・OV・EV すべて対応
EC2への直接インストール △ 無料の証明書は不可。有料のエクスポート可能な証明書なら可 ◎ 可能(Apache/Nginx/IIS等)
自動更新 ◎ 自動(エクスポートした証明書の再配備は利用者側で対応。EventBridge 等で自動化も可能) 手動(REST API・Persistent DNS認証 で自動化可)
サイトシール なし あり(QuickSSL Premium等)
保証(Warranty) なし 製品により数万円〜数百万円
コードサイニング・VMC ✕ 非対応 ◎ 対応

EC2(Apache/Nginx)に有料SSL証明書をインストールする手順

EC2 上で Apache や Nginx を動かしている場合、無料の ACM 証明書は使えないため、当社で SSL 証明書を購入してインストールします(ACM の有料のエクスポート可能な証明書を使う方法もあります)。

  1. EC2 インスタンスで OpenSSL を使い CSR と秘密鍵を生成する
  2. 当社注文フォームから SSL 証明書を申し込む(RapidSSL や QuickSSL Premium が人気)
  3. DCV(ドメイン所有権確認)を行い、証明書を取得する
  4. EC2 のセキュリティグループで 443番ポートの受信を許可 する(インバウンドルール: HTTPS / TCP / 443 / 0.0.0.0/0)
  5. 取得した証明書を Apache または Nginx の設定ファイルに指定してインストールする

※ Elastic IP を使っている場合、IPアドレスが変わらないためドメインの変更なしにインストールできます。
※ インストール手順の詳細は Apacheへのインストール・Nginxへのインストール を参照してください。

ALB + EC2 構成での使い分け(推奨構成)

AWS での一般的な構成として、ALB に ACM 証明書をアタッチし、EC2 との通信は HTTP(ポート80)にする方法が広く使われています。

※ この構成の場合、ALB と EC2 間の通信は HTTP になります。閉じたVPC内であれば実用上問題ないケースが多いですが、セキュリティポリシーによっては端-端(E2E)暗号化が求められることもあります。

よくある質問

Q. ACMは本当に完全無料ですか?
AWS統合サービスで使う ACM の証明書は無料ですが、証明書をアタッチするALBやCloudFrontの利用料は別途発生します。EC2 やオンプレミスに設置できる「エクスポート可能な公開証明書」は有料です(FQDN 単位の課金)。
Q. ACMの証明書をEC2に直接インストールできないのはなぜですか?
無料の ACM 証明書は秘密鍵をAWSのKMS(Key Management Service)内で管理しており、ユーザーが秘密鍵をエクスポートできない設計になっています。Webサーバー(Apache/Nginx)のインストールには秘密鍵ファイルが必要なため、直接インストールはできません。2025年6月からは有料の「エクスポート可能な公開証明書」があり、こちらは秘密鍵ごと取り出して EC2 やオンプレミスに設置できます(更新後の証明書の再配備はご利用者側で対応します。EventBridge 等で自動化も可能です)。
Q. OV証明書やEV証明書はACMで取得できますか?
いいえ、ACMはDV(ドメイン認証)証明書のみを発行します。OV(企業認証)やEV(拡張認証)証明書が必要な場合は当社のような有料SSL証明書販売代理店からご購入ください。特に金融機関・官公庁・大手EC等でEVが要求される場合に多く見られます。

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