ページ更新日:2026/10/10
SSL証明書の申し込み後、DCV(ドメイン所有権確認)がなかなか完了しないケースがあります。
認証方法(DNS認証・ファイル認証・メール認証)別に、よくある原因と確認ポイントをまとめました。
基本的なDCVの仕組みは DCV(ドメイン所有権確認)の方法 をご参照ください。
▲ 確認から切替までの流れ(図はクリックで拡大表示できます)
認証局から提供された値を正確にコピーしているか確認してください。スペースや改行が混入することがあります。
TXTレコードとCNAMEレコードで指定方法が異なります。どちらを使うべきかも確認してください。
_dnsauth を入力すべきところを _dnsauth.example.com とドメイン名ごと入力してしまうケース)
DNSレコードの変更は世界中に伝播するまで時間がかかります(通常は数分〜数時間、TTLによっては最大24〜48時間)。
dig コマンドまたはオンラインツール(dnschecker.org など)でレコードが正しく伝播しているか確認してください。
dig TXT _dnsauth.example.com
ドメインのCAAレコードに申し込んだ認証局が含まれていない場合、証明書は発行されません。
CAAレコードの確認方法 を参考に確認してください。
ワイルドカード証明書(*.example.com)はファイル認証が使用できません。弊社デジサート(RapidSSL・QuickSSL Premium・スタンダード・サーバID・トゥルービジネスID 等)では DNS認証またはメール認証 をご利用ください。自動更新を行う場合はDNS認証が最適です。
認証局によっては DCV 値を _dnsauth.example.com の CNAME として「認証局指定の対象FQDN」に向ける方式(CNAME型 DCV)を提供しています。この場合、CNAMEのターゲットに認証局が用意したレコードが必要です。CNAMEを設定して終わりではなく、CNAMEリダイレクト先のレコードが解決できることまで確認してください。
既存のレコードが長いTTL(例:86400秒=24時間)で公開されていると、変更後もキャッシュが残ります。次回の DCV を見越して、DCV 開始の数日前に TTL を300秒程度に短縮しておくのが定石です。
過去に存在しなかったレコード(_dnsauth.example.com)の NXDOMAIN 結果が DNS リゾルバ側にキャッシュされる場合があります。SOA レコードの minimum(ネガティブキャッシュTTL)を超えるまで待つ、または別リゾルバ(1.1.1.1 / 8.8.8.8)で再確認してください。
認証局がアクセスするURLは http://www.example.com/.well-known/pki-validation/[ファイル名] です。
実際にそのURLをブラウザで開いて、ファイルの内容(認証局から指定された文字列)が表示されるか確認してください。
text/plain として返される必要があります
Webサーバーの設定によって .well-known ディレクトリがアクセス禁止になっている場合があります。
よくあるのは、.htaccess や .git などのドットで始まるパスを一律に拒否する RewriteRule・RedirectMatch・Require all denied が .well-known にも当たっているケースです。
# .htaccess の場合:ドットで始まるパスを拒否するルールより前に、.well-known を除外する
RewriteEngine On
RewriteRule ^\.well-known/ - [L]
# (この下に既存の RewriteRule "^\." - [F] などの拒否ルール)
# httpd.conf / VirtualHost の場合:実際のファイルシステム上のパスで許可する
<Directory "/var/www/html/.well-known">
Require all granted
</Directory>
※ <Directory> は .htaccess には記述できません(記述すると 500 エラーになります)。パスは DocumentRoot 配下の実パスに置き換えてください。
認証局は http:// でアクセスし、301・302・307 の転送には追従します。http:// → https:// の転送があっても、転送先で同じパスの認証ファイルが取得できれば問題ありません(HTTPS 強制を外す必要はありません)。
失敗するのは、認証局の許容条件(認証対象のドメインから始まり、同じベースドメイン内で http/https の標準ポートへ、など)を満たさない転送や、転送先がトップページやログイン画面になってファイルの内容が返らない場合です。転送を追って最終応答を確認してください。
curl -L -i http://www.example.com/.well-known/pki-validation/[ファイル名] # 最終応答が 200 で、本文が認証局から指定された文字列になっていれば OK
WAF・ファイアウォール・Cloudflareなどがボットアクセスをブロックしている場合、認証局からのアクセスが拒否されることがあります。
一時的にアクセス制限を緩和するか、認証局のIPアドレスを許可リストに追加してください。
メール認証の宛先は、認証局の標準5アドレス、または DNS の TXT レコードに公開した連絡先です。
admin@example.comadministrator@example.comhostmaster@example.compostmaster@example.comwebmaster@example.com_validation-contactemail.example.com、サイバートラストは「DNS認証(メール)」(いずれも注文フォームで選択できます)上記以外(任意の個人アドレスなど)には送れません。受信できる環境を準備するか、DNS認証・ファイル認証に切り替えてください。
認証局からのメールが迷惑メールフォルダに振り分けられている場合があります。
送信元ドメイン(DigiCertの場合 @digicert.com または @rapidssl.com など)を許可リストに追加してください。
ドメインのMXレコードが正しく設定されていないと、メールが届きません。
dig MX example.com
WHOIS に登録されたメールアドレス宛の DCV は、デジサートで 2025年5月、CA/Browser Forum 全体でも 2025年7月に廃止されました。WHOIS の公開・非公開はメール認証に影響しません。宛先は上記の標準アドレスか DNS TXT に公開した連絡先です。
標準アドレスのメールボックスを用意できないときは、DNS の TXT に公開した連絡先宛(デジサート _validation-contactemail/サイバートラスト「DNS認証(メール)」)を選ぶか、DNS認証・ファイル認証へ切り替えてください。
https:// で同じパスの認証ファイルが取得できれば通ります。失敗するのは、認証局の許容条件(同じベースドメイン内など)を満たさない転送や、転送先で認証ファイルを取得できない場合です。.well-known/pki-validation/* のパスが書き換わる場合です。dig TXT コマンドや dnschecker.org でレコードが世界中に伝播しているか確認してください。また、ホスト名や値のコピーミス、CAAレコードによるブロックも確認ポイントです。.well-known ディレクトリがアクセス禁止になっていないか、HTTPS への転送先でも同じファイルが取得できるか、WAFがブロックしていないかも確認ポイントです。_validation-contactemail/サイバートラスト「DNS認証(メール)」)です。迷惑メールフォルダの確認、送信元ドメインの許可リスト追加もお試しください。いずれも受信できない場合はDNS認証またはファイル認証への切り替えをお勧めします。_dnsauth.example.com のCNAMEを認証局指定FQDNに向ける方式)では、CNAMEのリダイレクト先のレコードが解決できる必要があります。CNAME設定後に dig CNAME と dig TXT で「CNAMEターゲットのレコードが返ってくる」ことまで確認してください。/.well-known/pki-validation/* を除外し、Page Rule/Redirect Rule でこのパスが書き換わっていないか確認してください。DNS認証への切り替えが最も確実な代替策です。dig CAA example.com で確認できます。CAAレコードが設定されていて、発行先の認証局のドメインが含まれていない場合は発行できません。CAAレコードを修正するか、CAAレコードを削除してください。詳細は CAAレコード解説 を参照してください。
DCV(ドメイン所有権確認)の方法:DNS・ファイル・メール認証
CAAレコードとは?SSL証明書の発行に失敗するケース
SSL証明書発行までの日数について
SSL証明書の更新は何日前から可能ですか?
当社API自動注文(自動DCV・自動発行)
ACMEプロトコルによる自動 DCV・自動更新(弊社は現時点で未提供)
【ツール】DCV事前確認ツール(メール・DNS・ファイル認証の設定を申請前に無料チェック)